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学校のみんなと「ハウルの動く城」を観に、ダーティントンホールに行ってきました。
英語吹き替え版だったのだけど、舞台が日本ではないのでそれほど違和感はなかったかも。
でも、できれば木村さんの声で観たかったなあ。
なぜあの人がハウルの声に選ばれたのか、映画を観て理解できました。

英語のセリフを全部理解するのはとても無理だったし、
それゆえによくわからない部分もあったけど、それなりに楽しみました。
ハウルが誤って髪の毛を赤く染めちゃって、「美しくなきゃ生きてられないんだ!」と
ショックを受けてどろどろになっちゃうところとか、こっちの人にもかなりウケていた。
あそこのシーン、まさに木村さんの声で見たかったわ。

でも、最終的な私の感想としては
「やっぱり手塚治虫、永井豪、藤子不二雄のイマジネーションは越えられないのか」
ということに尽きてしまうのだった。
だってあれはまるでデビルマン。まるでどこでもドア。まるで……。

帰り道、みんなと別れて一人で歩いていると、家まであと1分というところで、
もそもそ歩いて道路を横切ろうとしている小さな物体が目に入った。
外灯がない小道で(といっても時々、車も通るのだが)よく見えず、
最初、ねずみかカエルかな?と思ったのだが、目を凝らしてよく見ると、
な、なんと、ハリネズミ!!
ええ~! こんなところにハリネズミ?? ほんとに???
ますます近寄ってみると、ちょっと警戒して逃げるような素振りを見せたが、
のろのろしていて本気で逃げる気はない様子。

とりあえず車に轢かれたら大変なので「早く早く!」と声をかけながら道の隅まで追いやり、
そのまましばらく見守っていると、通りかかった若い男の子が「何ごと?」という感じで
近寄ってきた。私が「ハリネズミだよ。野生かな?」と言うと、
「ほんとだ、すごいね! あ、顔が見える。可愛いな。うん、野生だと思うよ。
彼らはナメクジとかカタツムリとか食べるんだよ。ダーティントンあたりの森とかには
けっこういるんだけど、僕も町なかではほとんど見たことないな。本当はこの時期には
もう冬眠してるはずなんだけどね」
「へえー。私も町なかでハリネズミを見るなんて初めてなんで興奮しちゃって。
でも森の中にいなくていいのかな? 事故に遭うんじゃないかと心配で」
「うん。でも手で掴めないしねえ。しかも噛まれたりするし。
それにしても普通、警戒すると体を丸めるんだけど、これは丸まらないね」

と、話しているうちにハリネズミくんはマイペースで、てくてくと道沿いを歩いていった。
私たちもずっと見ているわけにはいかなかったので、
しばし姿を見守ったあと、その場を離れ、男の子ともバイバイした。
家に帰ってアンに「ハリネズミを見たよ!」と言うと、
「たまにいるのよね。でも普通はもう冬眠してるはずだけど。どこで見たの?」
「家のすぐ目の前。道を横切ってた。危ないよね」
「ああ、たまに車に轢かれてることがあるのよ実際に。
それで? 早く道を渡るように応援してたの?」
お見通しでした。

●today’s photo:周囲が真っ暗でレンズを覗いても何も見えず、
とりあえず当てずっぽうでハリネズミ君に向かってシャッターを切りました。

ハリネズミ!_d0031955_23544725.jpg

by satoritti | 2005-11-20 23:47 | film

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