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晴れ、ときどき曇り

ゾロメの日がくると思うのだけれど、たとえば西暦1111年の今日は、
やっぱり「わあ!ちょっと!今日は1111年11月11日だよ!」って、人は思ったのかな。
そりゃ思ったよね。999年9月9日とか1010年10月10日、1212年12月12日なんかも
そうだったよねきっと。そして次にくる完全ゾロメ日は、2222年2月2日。今から215年後。
地球はあるかな。まだ大丈夫かな。私はうまくいけば2回ぐらい生まれ変わってるかもな。

夕方突然、嵐のような天候になり、そのあと急に冷え込んできた木曜日、
仕事のあと一度家に帰って簡単に食事を済ませ、それから寒い中、遊びに出かけた。
行き先は、日本人のDJがレギュラーで入っているゆえに
日本人客も多いという「Holic」という月イチのイベント@AKA。
音はハウス中心ってことで、あまり自分好みじゃなさそうだったけど、
学校の友達がそのイベントでVJをやっているとのことで、行くことになった。

確かに日本人客がたくさんいた。でも思っていたよりガイジンもたくさんいた。
話には聞いていたけど、確かに六本木とか青山あたりのクラブっぽい。
こっちはクラブもたいていちょっと小汚い感じがあるが、
ここはまるで日本のクラブのようにきれいだったのも、そう思った理由のひとつかも。
お洒落でかわいい日本人の若い子たちがキャッキャ言いながら踊っているのを見ていたら、
自分がすっかり歳をとってしまったような気がしたけれど、
考えてみたら私は若いときもああいう輪の中にはいなかったし、
いろいろと悩みが尽きない今も、彼らに対して羨ましいと思うようなことは
特にないということに気づいて、歳をとるのも悪いことばっかりじゃないな、なんて思ったりした。

適当に踊ったり飲んだりして、12時すぎにおひらき。
帰りに友達のミホちゃん(カメラマン)から、
私の誕生日のときの写真を収めたCD-Rをもらい、
家に帰って見て楽しんだ。しかしあれももう3ヵ月も前になる。
あれから季節が2つ移り変わろうとしているのだ。

さて本日、日曜日は、日本への旅から帰ってきたばかりのRussell君が、
スーツケースを返しにうちにやってきた(私は彼にスーツケースを貸していたのだ)。
日本はどうだった? と聞くと、
「東京に住みたい!ロンドンに帰ってきてからゴミみたいな気分だよ。
もちろんホリデーだったから楽しかったっていうのはわかってるよ。
旅行で行くのと住むのとでは違うだろうし、合わない部分もあると思うけど、
少なくともロンドンに住むよりずっといいような気がする。
日本語をもっとがんばって、できるだけ早く引っ越したい!」とのこと。
彼曰く「日本ではみんな、公共の場で他人に対して気遣いをしていると思う」
「どこもかしこもキレイ。ロンドンとは正反対」
「店の人がみんな親切だし、サービスがすごく丁寧」
「安く、マトモなものが食べられる」
「駅の電光掲示板に次の電車は12:43と表示されててさ、
そしたら本当に43分きっかりに電車がきたんだ!」

ものすごーーーーーくよくわかるよ! 私もいつもそう思ってるさ!
と、彼の言うことに全面肯定しながらも、でも、だからといって
東京>ロンドンとは言えない自分もいた。
まあ、結局は好みと相性の問題なのでしょう。
もちろん母国には生まれついての愛着というものがあり、
それは家族に対する感情に近いので、他の国とは比べられない。
そういう意味では、私はいつだって日本>他国だし。

最近改めて気づいたのだが、こんだけ「やっぱり日本っていいなー」と思いながらも、
こっちで踏ん張っている理由って、結局は「英語」なのだ、私にとって。
私は英語っていう言語、特にそのサウンドが非常に好きなのだ。
これは13歳の頃から変わらない。正確には子供の頃、家族で車でどこかに出かけて、
その帰りに車の中で父がおもむろに「You are my sunshine」を歌い、
それに合わせて歌ったときから、私は英語に恋してしまったんである。
いつも英語の音を聞いていたい。自分もそれに近づきたい。
結局はここに尽きるような気がする。
だから極端な話、自分好みの喋り方をする英国人がいたら、
それだけで恋に落ちてしまうこともありえる。
こんなにストライクゾーンが狭い私だけれど。

とまあ、もっともなことを言いながらも、最近あまり英語を喋ってない気がするし、
学校もサボリ気味、そして日本の小説ばかり読んでいて、英語力も低下気味。
単語も覚えたそばから忘れてってるし、一体あたしは何やってんのかね。
そんな矛盾を抱えながらも、日々「好き」だけを募らせるのでありました。

●today's music:toddle/sack dress
Russell最近のイチ押し、元ナンバガ、bloodthirsty butchers田渕ひさ子さんのバンド。
私はまだ彼らの音源をまともに聴けていないのでなんともいえないんだけど、
なんかすごく好きな予感がするので、どーにかして早く聴きたいです。
ところでRussellはビックカメラで最新型のipod(ビデオが見られるやつ)を購入してきており、
それがなんかつるつるでピカピカで、すごくカッコよく見えた。あたしもipod欲しいよー。
最新型じゃなくて全然いいんだけどな。
思えばこっちに来てからすっかりアナログ系になってしまい、
最新の電気機器にまったく触れていないので、何がどうなっているのかさっぱりわからない。
まあ、ひとまずは事足りてるから、いいっちゃいいんだけど。
でもやっぱりipodぐらいは欲しいなあ。

by satoritti | 2007-11-11 22:41 | days

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