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自宅→半蔵門→六本木一丁目→新宿→半蔵門→阿佐ヶ谷→池袋→自宅。

今日はこんだけ、朝から晩まで用事であちこち歩き回りました。疲れたー。

半蔵門へは、VISAの申請をしに行った。英国大使館まで。VISA情報はこちら
9~11時までしか受け付けていないので、早起きして行ったさ。
そしてけっこうあっさりOKになり、申請料金7200円を支払ったら、
午後3~4時の間に取りに来るように言われた(当日、都合が悪い場合は、
700円の料金を払えば後日、書留で郵送してもらえるらしい)。

料金支払い窓口担当の日本人のおばさんが、なにか印象的だった。
学校の先生のようでもあるし、車掌さんのようでもある。
声が高くて野太くて、指さし確認しそうな感じ。
小柄で小動物みたいなんだけど、どこか上品。
すごくクリアな英語を喋っていた。

午後、受領のために再び訪れた時、窓口のほうに目をやると、
英国人らしき中年男性がそのおばさんとやりとりしていた。
で、おばさんの説明を聞いた後、その男性が「OK,Lovely!」と言った。

Lovely!

私はイギリス人が口にする「Lovely!」が大好き。
聞くたびに気持ちがちょっと和らぐ感じがするんだよね。
特に男性が言っていると、どんなゴツイ人でも愛らしく聞こえて好きだ。

昔、ガイドブックの仕事をしていた頃、ロンドンの有名なパティセリーに、
取材を申し込みに行ったことがある。当時は予算と時間が極端に少ないあまり、
アポなしで店に直接掛け合うという信じられん手法をとっていたんですが、
意外にみんな親切で、応じてくれてたんですね。

そのときも直接お店に行き、ショーケースの前で忙しく働いているロビン・ライト・ペン似の
女性スタッフに「これこれこういう者ですが、マネージャーはいますか?」と話しかけた。
ところがマネージャーは不在で、1時間後ぐらいに戻るというので、
「それじゃまた1時間後にきますね」と私が言うと、
彼女は仕事の手を動かしながら、私の顔を見てニッコリ笑って、「Lovely!」と言った。

私のLovelyフェチは、このとき始まったと記憶している。
すっごくいい感じだったのです、このときの彼女のLovely! が。
今でも雰囲気とか表情を覚えているぐらい。

で、イギリスでは普通によく使われているLovely、いろんな意味がありますよね。
たとえば、前述の大使館にいた男性のLovelyは、
「どうも!」とか「ありがと!」のようなニュアンスではないかと思うし、
パティセリーの女性のは、「よろしくね!」って感じではないかと。
ほかにも「いいね!」とか「すてき!」「カンペキ!」「りょーかい!」とか、
状況によっていろんな使い方ができるんじゃないかしら。

だけど、「Lovely!」っていう言葉を聞いて、いつも私が感じるニュアンスは、
もっともっと英国的なチャーミングさがあるというか。
それを言葉にするのはすっごく難しいので、たとえば文章のなかで「Lovely!」と出てきて、
それを和訳しろといわれたら、もしかしたら「ラヴリー!」とそのまま表すのが
一番いいのかなあ、なんて思ってしまうぐらい。だけどこれじゃつまらないもんなあ。

いつかしっくりくる言葉を見つけられたらいいけどなあ。
いつも「ああ、いいなあ」と思うこの気持ちを、少しでも的確に伝えられたらなあと思うし。

受け取ったパスポートにはキラキラ光るVISAが貼られていて、
期限は今年の7月1日から、来年の3月30日までになっていた。
あれ? 半年分しかもらえないかと思ってたら、9ヵ月分もらえてた。なんでだろ?
よくわからん……滞在予定を1年としたからかな? 
なにはともあれよかった。

あ、そうそう、出発は7月1日になりました。
航空券はさんざん悩んだけど、(恋の)片道切符にしました。まあ、恋は皆無だが。

それにしても、「01/07/05-30/03/06」と数字で表記されると、
「そうかー、この期間はイギリスに居るんだな」なんて途端にイメージできて、
現実的に思えてくるから不思議。やっぱり数字って力があるな。
そう、私は来年、日本で桜開花予報がTVで流れている頃までは確実にイギリスに居るんだ。

●today's disc:THE DICKIES/WHITE VINYL MAXI SINGLE
歯医者の帰り、例のなじみのレコード屋にまた寄ってしまった。またおばちゃんには
会えずじまいだったが。しかしここのレコード屋は本当にメチャクチャで、
ヘビーメタルのコーナーにSIOUXSIE AND THE BANSHEESとか
GENE LOVES JEZEBELとか(おそらくPOST PUNK系のメイクが濃くてアタマがデカい
ゴス風味な人たちはヘビメタだと思われている)があったりするので気が抜けないし、
どのコーナーもチェックしなければならず大変だ。しかも時々掘り出し物があるからなおさら。
今日なんか、やはりヘビメタのところにSUPERCHARGERがあったぞ。
店頭のLP3枚600円、EP5枚200円のコーナーも結構すごいのがあったりする。
サンプル盤とかも多いんだけど。
でもってDICKIES、3曲入りマキシを発見して、ついジャケ買いです。

by satoritti | 2005-06-06 02:58 | language

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