晴れ

天気がよかったうえに、今日は水曜でカムデン・アートセンター
遅くまで開館している日なので、夕方から繰り出しました。

現在、開催中の企画展は、私も今回初めて知ったのですが、
Liz Arnoldという、主に90年代に活動していた女性画家のエギジビション。
虫や動物を擬人化した、カラフルでユーモラス、
そしてどこか不思議な切なさというか、孤独感が漂う作風が特徴です。
なかでもてんとう虫とハートのモチーフは定番で、いろんな場面に登場します。
Liz Arnold, Mythic Heaven, 1995
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Liz Arnold, Day Tripper, 1997
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Liz Arnold, Chicken, 1995
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彼女は2001年に、36歳の若さでこの世を去っています。

別の展示室では、Mircea Cantorというルーマニアのアーティストによる
インスタレーションの展示も行われていました。
で、一室には、大きな部屋いっぱいに巨大な鳥かごが設置されており、
その中で孔雀が生息していました。突然、動物園の一部が切り取られたような感じです。
世界の中の世界、自由とそのリミットがテーマとのことですが、
私は何も説明書きを読まずに部屋に入ってしまったので、
突然、生き物がいるのに気づいて少し興奮してしまいました。
でも、しばらく見ているうちにやっぱりちょっと悲しい気分になってくるのでした。
とても非現実な空間で、不思議な気分にもなりましたけれど。
後から説明を読んだら、孔雀は2羽いるはずだったようだけど、
私が見たのは1羽のみでした。

観賞後はカフェでコーヒー、だけのつもりが、ついついケーキも注文。
ここのカフェ、とっても居心地がよくて好きです。
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思いのほか気持ちが満たされた、充実の夕暮れでした。
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by satoritti | 2009-04-01 08:20 | art

前回のつづきです。

その3:BM企画展「Statuephilia
大英博物館1階のエントランス/Room1/Room4/Room17/Room24に、
古代の遺品などに混じって現代の英国を代表する5人のアーティストの作品が
点在しているユニークな企画。

エントランス:Antony Gormley/Case for an Angel 1
あまりに大きくて、なんと最初は見逃していた。
彼の代表作「Angel of the North」の前身となった作品らしい。
「古代エジプトの彫像やアッシリアの人面有翼の雄牛像、キリストの受難、そして
ローマのカリアテッド(女人像柱)など、大英博物館所蔵の多くの作品と共鳴しています」
とは、博物館側のコメント。
写真を撮るには撮ったのですが、暗いので掲載は控えます。

Room4:Tim Noble and Sue Webster/Dark Stuff
遠目で見ると、2本の大きなドライフラワーか何かに見えますが、
近くに寄ってみてギョッ。いろんな小動物の屍骸でできた塊なのです。
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この作品は、もともとTimのお母さんが3年前に子猫を数匹飼い始め、
その子猫が毎日とってくる獲物(=ねずみやリスやカエルなどの小動物の死骸)を、
二人が箱に入れてとっておいたことに始まるんだとか(なぜとっておこうとしたのかは
謎ですが…)。そしてある日、BMを訪れた二人は、古代エジプト人のミイラへのこだわり、
動物および動物の体の一部に対する執着などに目を留め、
自分たちの「死骸」を作品化するヒントを得たそうです。

Room17:Marc Quinn/Siren
話題の「純金ケイト・モス」です。いろんな角度からどうぞ。
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ギリシャ神話の海の精、セイレンに名を借りたこの作品で、
Marc Quinnはケイト・モスを「現代の女神」として描きました。
彼が70年代に初めて触れたアートワークの一つである
ツタンカーメンのマスクからもインスピレーションを得ているようです。
古代の遺跡にまじって、何の違和感もなく鎮座しています。
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Room24:Ron Mueck/MaskⅡ
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モアイ像の下でぐうぐう眠っている男性の頭部。モデルは作家本人らしいのですが、
とにかく巨大、しかも毛の生え際や眉間のしわに至るまで精巧で、すごいインパクトです。
Ron Mueckという人は、スケール(縮尺)に非常に関心を持っているんだそう。
小さいものは大きく、大きいものは小さくつくる――確かにそれだけで目を引きますね。
モアイ像とも完璧にマッチしています。二つ一緒に見ていると、
現実と非現実の境目がなくなるような感じで、なにか悠久のロマンさえ感じてきます。

Room1:Damien Hirst/Cornucopia
「Enlightenment Gallery」と呼ばれる図書ルームのガラスケースの中に、
200のスカル(プラスチックにスピン・ペイント)がずらりと並べられており、壮観。
ダミアン・ハーストのスカルへのこだわりは、もともと博物館のコレクションに
影響を受けたことにはじまり、かの有名なクリスタル・スカルなどもその一つだそう。
残念ながら写真撮影不可でした。

以上、BMの企画展でした。たった5作品ながら、
宝探し気分で回れて、なかなか面白かったです。

その4:V&A Museum of Childhoodd0031955_13493374.jpg


ナリが日本で仕入れてきた情報。私は存在さえ知りませんでしたが、
行ってみると、以前何度か通ったことがある道にあり、
大きな建物なのに(または大きいゆえに)見逃していたのが不思議。
しかも名前からわかるとおり、V&A系列です。
閉館時間の1時間前ぐらいに着いたんだけど、思っていたよりハマリ度が高く、
しかもショップに夢中になってしまい、最後は全然時間が足りず、
全部見切れないままでした。
それにしても、昔ながらのへんなものがいっぱいあったなあ。
ここは「こどもミュージアム」というより、「昔こどもだった人のためのミュージアム」
と言ったほうがいいとおもう。
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(もう少しだけつづく)
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by satoritti | 2008-12-18 11:33 | art

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ピカデリーの裏通りを歩いていたら、突然目に飛び込んできた。
何もない空間に、このネオンサイン。

でもよく見ると、床に何か置いてある。
なんだろう? と思ってガラス越しによく見てみると、
なんとイカだった。イ、イカって……。なんでやねん。
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それにしても、道行く人みな目を留めて、立ち止まって見たり、写真を撮ったりしていた。
やっぱりなんか、ホッとするっていうかね。
そうだよなー、心配しててもしょうがないよなー、って、一瞬だけでも思えちゃうのだ。
すばらしいわ。

しかしなぜにイカなのか。謎~。
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by satoritti | 2008-11-16 14:40 | art

曇り、ときどき雨

一週間ぐらい前の話になりますが、午後の空き時間に
Finchley roadにあるCamden Arts Centreに行きました。

おっとその前に。Kentish townにOwl Bookshopという本屋があるのですが、
ここがなかなかイイ感じで、それこそTotnesなんかにもありそうというか、
一見、地味なんだけどセレクションがよい、本好きのための本屋って感じの店で、
つい先日、久しぶりに立ち寄ってみたら、なんだかあの本もこの本も欲しくなってきて
何冊か購入してしまったわけですが、そのなかの一冊に「ART in the city:Lodnon」
というのがありまして。これはロンドン市内で見られるモダンアートの数々および
その作者を厳選して紹介している本なんだけど、非常に見やすいガイドで、
これを見ているだけで「よーし、芸術の秋だ!ギャラリー巡りとかしちゃうぞ!」
っていう気分にさせられるのです。
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こういう本ってきっとほかにもある(あった)と思うし、割と本屋で眺めるだけで終わることも多いけど、財布の紐がガチガチに固い私が購入に至った理由としては、それぞれの作家のプロフィールとともに代表作がすべて均等に載っている見やすい構成で、漠然と「テート・モダンにでも行ってみるか」じゃなくて、この作家のこの作品を見にこのギャラリーに行こう、という、目的を持ったギャラリー巡りができて楽しそうだなあと思ったことでしょうか(事前に作家のこと、作品のことを予備知識として知ったうえで見に行くという意味では、まるでペンフレンドとかメル友に初めて会いに行くような感じではないかしら、と。言ってみればオフ会!?)。

しかも最後にギャラリーのインデックスも付いていて便利なのですが、
それをパラパラ見ていたら、そのCamden Arts Centreを発見(やっと戻ってきました)。
うちからもそんなに遠くなく、つい先日、近くまで行ったのに
全然この存在を知らなかったなあと思い、
今回、改めて行ってみることにしたのでした(ふうー前置き長かったですね)。

そしたら、すっごくよいところで、すっかり気に入りました。
1867年建造でグレードⅡに指定されている建物は、当初は図書館だったらしいのですが、
1960年からアートセンターとなり、2004年に420万ポンドをかけて修復されたらしいです。
昔の面影が残る外観とモダンな内観のコントラストがいい感じ。
ほっと和む小ぢんまり感もよくて、とても落ち着けます。
入ってすぐにブックショップがあり、ここのセレクションも非常に好みで
かなり長い時間かけてじっくり見て回りました。
そのあと、奥にあるカフェを覗いてみると、これまたいい感じで、
しかも天気がよくてガーデンが気持ちよさそうだったので、ちょっとお茶することに。
ここのコーヒーは美味しいと有名らしいのですが、確かに美味しかった。
また、他のお客さんが頼んでいたパニーニのような焼サンドが
ものすごく美味しそうだったので、今度はぜひ試してみたいところです。
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残念ながらこの日はちょうど次回の展示の準備期間中で
ギャラリーは見られませんでしたが、これからちょこちょこ足を運んで
芸術の秋を満喫したいと思っています。なんといってもうれしい入場無料ですからね!

●today's book:Edward Ardizzone/Johnny's Bad Day
少年ジョニーの「ついてない日」を描いた、イラストオンリー(文章なし)のとても素敵な絵本。
立ち読みしていて思わず大泣きしそうになり、慌てました。
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by satoritti | 2008-09-24 10:16 | art

晴れ、ときどき曇り

最近、道端で見かけた広告がどうも気になっていた。

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概してこっちの広告はインパクト勝負。いかに見る人をドキッとさせるか、ってことに
注力していて、それだけにグロい描写とかもけっこうよく見かける。
まあ、私にとってグロいだけで、英国人にとってはそうでもないものも多々あるようだけど。
(このあたりのセンスは本当に日本と大きく違ってるなあと思うことが多い)
また、商品と一体どんな関係があるのかしらと思うようなのも多くて、
上の写真の広告もその一つだった。斜視の男の子の顔のアップで、商品は男性化粧品。
一体どんな脈絡が……いや、脈絡さえなくてインパクトだけかも……なんて思って
ちょっとリサーチしてみたら、このLynxっていう男性化粧品メーカー、
もともと80年代に創設されたフランスのメーカーで、イギリスにもすぐに入ってきて、
最初はフレグランス・スプレーのみの展開だったらしい。しかも最初から
「セクシーな男になって究極の女をゲット!」っていう路線でガンガンに売っていて、
強引で面白いCMをたくさん作っていたのだった。

たとえばこれ
2006年のCMですが、もーーー大爆笑です。商品は制汗消臭スプレーLynx Dry。
主人公の女の子は、彼のことが大好き。だけど、彼は超ーーーーー死ぬほどの汗っかき。
そばにいるのが我慢ならなかった。Lynx Dryを見つけるまでは――。
……っていうのがコンセプト。とにかくご覧あれ。

ちなみにサーベイによると、女は男を見た目よりも匂いで判断する傾向にあるらしい。
無意識に匂いで男の健康度をはかっているんだとか。
それは、健康な子孫を残したいという本能からだ、とかなんとか。
また、英国男性はセルフイメージを非常に気にしており、
さわやかさ、口臭、体臭などに気をつけているらしい。
そして、53%の男性が、シャワーで2種類以上の男性化粧品を使用しているんだとか。

うーん、イギリス人男性って(女性もだが)、
そんなにきれい好きってイメージないけどな~。
最近の若い子はみんなきれい好きなのかしら。
というか、こういう化粧品メーカーのCM効果が高いんだろうな。

Lynxのホームページも、なにやらにぎやか。アホな企画とか立てて、完全に遊んでます。
ずっと見てるとお腹いっぱいになってきますけれども。
でも、とにかく、こういうCMがつくれる土壌なんだよなーと実感します。

ちなみに、LynxのCMには過去にベン・アフレックやジェニファー・アニストンなとも
出演しています。ベン・アフレックが出演してたやつはこちら

さて、最初の写真のTVCMはこちら
コンセプトは、女の子とイイ感じになってもつい、自分の脇が気になってしまって仕方ない、
汗っかきの男の子の話。写真で予見できるように、目がグリグリ動きます。
これも相当キワドイような気がするなあ、ビジュアル的に。

それにしても、この一枚の広告写真の効果は高いわけですね、
私のような人がいるわけだから。いやー、一本とられました。
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by satoritti | 2008-07-21 11:23 | art

先々週の話になりますが、野田秀樹の新作「The Diver」を観てきました。

d0031955_10134763.jpg野田さんは2年前にも「The Bee」というお芝居で英国公演を行っているんだけど(その前にも2003年の「赤鬼」など、英国での活動歴は長い)、私自身、こっちに来てから観るのは初めて。
今回も、実をいうと翻訳等の仕事をいただいている日本人向け語学学校のDirectorが声をかけてくれたのがきっかけ。彼は前回の舞台のときに野田さんと顔見知りになったらしいのだ。

Venueはソーホーにある、その名もSoho Theatre。キャパ144席のミニシアター。座席もフリーで、私たちは前から2列目の席を陣取った。今回の公演は丸々1ヵ月間。この日は3週目に入っており、各紙のレビューもほぼ出揃ってちょうど脂がのってきたころだったようで、客席はほぼ満席。私は案の定、予備知識がほとんどないまま臨んだんだけど……。

非常に楽しみました。お芝居自体、久しぶりだったけど、
というか久しぶりに、そうだ、お芝居ってすっごく面白かったんだった!って思い出した。
まず、前編通して演出が好きだった! 能を取り入れているのもさることながら、
あの小さな空間を、これといって特別なセットを構えることなく何倍にも広く見せる演出。
そこにないものをあるように見せる仕掛けが巧みに施されていて、
観客の想像力に委ねる部分が的確な演出。観てるだけで楽しかったです。

そして何と言っても特筆すべきは、主演女優のKathryn Hunterさん。
素晴らしかった! この人、何者ー?という感じでした(事実、英国演劇界の大物でした)。
すごく重層的とでもいいましょうか、とにかく圧倒的な表現力、存在感。
何よりも表情、というか顔自体が印象深くて。人生が刻み込まれてる顔っていうのかしら。
しかも身体的な強さをすごく持っていて、動きがとてもしなやかできれいだった。

ストーリーは源氏物語に着想を得た現代の放火殺人事件で、
Kathrynさんは多重人格の犯人、野田さんはその精神鑑定医。
ちなみに登場人物は全部で4人。野田さんは普段、端役で出ていることが多いけど、
今回は最初から最後までたっぷり出演。

最初は英国人俳優が日本語名のキャラクターを演じてるのが不思議に思えたけど、
だんだん慣れてきました。考えてみれば日本では日本人がロミオとかジュリエットとかを
演じているわけで、それと同じことなのだった(しかし海外でその逆パターンを見ると、
どうも違和感があるのでした)。ただ、不貞、嫉妬、怨念といったテーマは、
不変でわかりやすいけれど、見ていてとても日本的のような気がした。
また、源氏物語とシンクロしてるってことを知ってるのと知らないのとでは、
面白さが違うと思うので、そういう意味では英国人にはどうだったんだろうか。
実際、一緒に行った語学学校のdirectorも、
「すごくよかった!正直よくわからなかったけど!」と言っていた(笑)。
個人的には母と子(息子)のつながりの部分にインスピレーションを得るものが多くて、
最後の場面はなんともいえずホロリとしてしまいました。

舞台終了後、併設のバーで飲んでいた野田さんと少しお話しする機会も得られて、
とても刺激をもらいました。非常に気さくでエネルギッシュな方で、50代にはとても見えない! 
しかも奥様が超若くてビックリ。かっこいいなあ。

日本ではこの舞台、秋に世田谷パブリックシアターで公演予定だそうです。
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by satoritti | 2008-07-20 09:58 | art

曇り、ときどき雨

家に引きこもって作業中、小腹がすいたなー、何かないかなーと
クローゼットをまさぐっていたら、少し前に友達が日本から送ってくれた
韓国海苔、しかもキムチ風味という、おいしそうな小袋を発見。

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さっそく取り出してビリリ、っと封を切ったところ、
えっ!!!!!????? な、中身がないっ!!!!!!!!! 

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見事になんにも入ってないの。なんじゃそりゃ!! こんなのアリですか?
てゆーかこれはハズレなの?それとも当たりなの?

あまりの意外な肩すかしに大ウケしてしまい、思わず写真撮影ですよ。
いやー、いろんなことがどうでもよくなりますわホントに。やるなあコリア。
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by satoritti | 2008-07-19 01:54 | art

曇り、一時にわか雨

今まで、ひとめ惚れの経験はないけれど、
初対面でのクリック感というのは確実にあって、その感覚はけっこう大事にしています。
でも、もしこの感覚をみんなが「ひとめ惚れ」と呼んでいるとしたら、、、
物事の定義ってほんとあやふやですね。

今日は、友達のやよいさんのお友達であるアーティスト、
みほちゃん(Miho Sato)のスタジオにお邪魔してきました。
これはEastのBow Road近くにある、100人ものアーティストたちが間借りしている
スタジオ・ビルで開催中の「Bow Arts Trust Open Studios」というイベントで、
アーティストたちの作品とともに制作現場も見ることができるという、
とってもインタラクティブなExhibition。しかも中庭ではタイ料理の屋台があったり、
バンドの演奏があったりと、軽くお祭り気分でイイ感じ。

みほちゃんとはやよいさんのお誕生日会で一度お会いしたことがあったんだけど、
なんか最初から、この人落ち着くー!って感じで、勝手に親近感を抱いていたのでした。
しかも、すごく気さくで面白いキャラからはちょっと一見、想像できないような、
不思議に暗く、浮遊感漂う絵を描いていて、それもまた素敵。
聞くところによるとこちらでは売れっ子アーティストで、1000ポンド台の作品とかが
買い取られていくらしい。同イベントであのグレアム・ノートンがキュレーターを務めたときには、
彼もみほちゃんの作品を買っていったそうです。

みほちゃんの絵は、見れば見るほど最初の印象から遠ざかっていくような感じがします。
最初は、なにかちょっと暗いなあーと思うんだけど、
しばらく見ていると、だんだんその深淵に引きずりこまれていき、
気づけばその暗く静かで時間さえも止まっているような空間が、心地よく感じてくるような。
心のどっかにひっそり佇んでいる暗闇が共鳴して、
なんともいえない安堵感が広がるという、ごくごくパーソナルな体験ができるのです。

"Moomin" ©Miho Sato
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ところで、第一印象っていうのは確かに大事だし、
やっぱり最初の直感というのは間違ってなかったなと思うことが多いけれど、
最近は第二印象も意外とポイントだなと思うようになりました。
というのも、初対面のときは全くピンとこなかった場合でも、
2回目にゆっくりじっくり接したら、おや?おやおや?いいんじゃないの?っていうことが
時々あるから。まあでも考えてみれば、2回目があるというだけで、
なにかしら縁があるんだろうな。初回で終わりってことも人生多々ありますからね。

できればほかのアーティストのスタジオもゆっくり見たかったけど、
今日は急遽RussellとGigを観に行くことになり、早々と退散。
Gigはこっちで活動中の日本人バンドで、ゆらゆら帝国を思わせるような
サイケっぽいロックバンド。メンバーはみんな70sっぽい長髪スタイルだったけど、
見た目&ちょっと話した感じからして、すごく若そうだった。
肝心のGigは、なかなかよかったけど私としては正直もう一声!って感じでした。
しっかしそれ以前にvenueがひどかったな~。
Curtain RoadにあるIndustryっていうところだったけど、
トレンディな感じで、見るからにここは違うだろー!っていう場所だった。
ライブの後、Rubbishyなクラブミュージックに合わせて
トレンディな若者たちが踊ってたし……。
むろん我々はツッコむだけツッコんで、その場を後にしたのでした。

●today's music:Angry Angles/You call it love
またまた出ましたJay Reatard関連バンド!こちらは7インチのB面曲ですが、
可愛い曲でとってもとっても好きです。よく頭の中で回っています。
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by satoritti | 2008-06-20 11:30 | art

友人のりゅーじくんがファッション・スタイリングを手がけた作品が、
ファッションがメインの英サブカル系マガジン「Flux」の表紙になりました!

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ファッション・フォトやメイク、スタイリングなどの分野で
こっちで一旗挙げようと頑張ってる人たちは、
主に自らチームを組んで企画したりして(雑誌からの企画に応える形でやる場合も
あると思うけど)テスト・シューティングを行い、できた作品を編集部に送り、
出来がよければ&運がよければ採用され、謝礼がもらえるという、
非常にタフ、でもやりがいはたっぷり、という活動を行っていることが多い。
なんてったって100%自分のセンスと実力で勝負。これはかなり気合入るだろうなと。
逆に言えば誰にでもそのチャンスがあるとも言え、
そこがこっちでやる楽しさでもあるんだろうなと思う。

だけど、内実は本当に大変な世界。
りゅーじくんも、さんざん頑張ってやっていて、
今までも時々、手がけた作品が雑誌に載ったことはあったけど、
なにせ経費は全部自分持ち。特にスタイリストは服を借りたり小物を揃えたりで
かなり出費が多いらしく、いつもヒイヒイ言っていた。
で、結局お金が尽きてしまい、visaはまだ残り数ヶ月有効だったにもかかわらず、
昨年末、ついに帰国するに至ってしまったのだった。

がしかし。最後に出がけた仕事が、今回めでたく表紙!と、まさに快挙。
本人も掲載されることはわかっていたらしいのだが、まさか表紙になるとは知らず、
うれしいサプライズ! いやあ、表紙はすごいと思うわほんとに。
もちろん中にも、一連の企画10ページがフィーチャーされてます。

いやあーほんと、おめでとう!
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by satoritti | 2008-04-18 08:44 | art

晴れ

ジョナサン・ロスのトーク番組にヴィヴィアン・ウエストウッドが出演。
ヴィヴィアンがテレビに出るなんて、とても珍しいんじゃないかしら。
金曜日のオンエアの時間には家にいなくて見逃してしまったけど、
昨夜の再放送でチェック(イギリスでは多くの番組が一週間以内に再放送される。
テレビ欄を見ていると、3分の1ぐらいが再放送の番組なんじゃあ...と思うことさえあります)。
考えてみたら私、彼女が動いて喋ってるところって、ほとんど見たことがなかった。

いやーしかし、本当にかっこいいです。
こちらでもいまだに紙面でよく取り上げられているのを見るけれど、
すごく精力的に活動していて、しかもキレイで、もうすぐ67歳になるとは思えない若々しさ。
20歳だか二回りだか年下のボーイフレンドがいるというのも納得。
今年はロンドン・ファッション・ウィークにも復活したらしいし、
反プロパガンダとしてのアート普及キャンペーン(今回の番組出演もその一環)を行うなど、
その姿勢は30年前と変わっていない。

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番組では、往年のショップ「SEX」でのお宝映像(タレントだかコメディアンだかが
サエない格好でこのショップに訪れ、そこにいるジョニー・ロットンや
シド・ヴィシャスにケチョンケチョンにけなされ、最後はヴィヴィアンのアドバイスをもらい、
パンク・ファッションに身を固めて店を出て行く、というもの。たぶん当時のテレビ番組の
取材企画かなにかだと思う)まで流し、見ていてちょっと興奮。
それと、ジョナサン・ロスの「僕は今でもボンデージパンツをはいてるよ」っていうのには
笑ったわ(冗談だよねえ)。彼はパンク好きらしいんだけど、いくらなんでもまさか。
テレビではいつも上品なスーツ姿だから、ますます想像つかないし。

余談ですが、ジョナサン・ロスの喋りは、私の中では最難関。もちろん聞き取りにおいて。
ものすごく速くて淀みがなくて情報量が多い。さすが凄腕プレゼンター。
いつかあの英語を完全に聞き取れるようになりたいものです......。

●today's music:ミドリ/あんたはだれや
こないだ日本に帰ってたNickとアヤコちゃんが大阪で見てきたってことで
教えてもらったんだけど、ヤバイねーこれ、かなりキテる!カッコイイ釘付け。
はやいとこ音源手に入れねば。
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by satoritti | 2008-02-10 13:04 | art