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久しぶりに学校のビデオナイトに参加した。
今日観たのは「Billy Elliot」。邦題「リトル・ダンサー」。
私のお気に入り映画ベスト5に確実に入る、大好きな作品。
今までに何度か観ているが、何度観ても心を揺さぶられる。
というわけで今回も案の定、大泣きした。最近ほんとに涙腺が弱いのら~。
あんた泣きすぎ!って自分で突っ込まずにいられないぐらいだ。

そして今の私には、ビリーが眩しすぎた。
彼の身振りから表情、喋り方、ダンスまで、何もかもが、
ぎこちないながらも、ものすごく美しく見えた。
ビリーは踊りに自由を見出し、夢中になり、そしてそんなビリーの熱が、
お父さんの希望になっていく……ああ、こうやって書いているだけで
最後のシーン(客席でのお父さんの表情)が思い浮かんできちゃって、うるうるしてしまうぐらい。
そしてラストのこのうえなく美しい舞(byアダム・クーパー)にカタルシスを得るのでした。

ところで今回、初めて気づいたことがあった。
まずあの映画の舞台はイングランド東北部のダーラムDurhamという街(私がいま
通っているトットネスの語学学校に夏の間、1ヵ月ほど通っていた日本人の男の子は、
帝京大学のダーラム校の生徒だった)なんだけど、映画の中でみんなが喋っている英語、
あれ、日本の東北弁にそっくりだよ! イントネーションから何から、ほんとにそっくりなの。
これに気づいてから、私の頭の中ではもう完全に東北弁翻訳が行われ、

「おらロンドンに行くことになったべ」
「ロンドンでなにするだ?」
「わがんね。オーデションさァ受げるよう言われたがね」
「そっが。淋しくなるなァ」

という感じで(注:セリフはうろ覚えです)、聞けば聞くほど愛しさが増すのだった。
もちろんお父さんやおにいちゃんのセリフでも、かなり濃ゆい東北弁が聞けます。
字幕だとどうだかわからないけど、もし吹き替え版が作られることになったら、
ぜひ東北弁で吹き替えてほしい。
それにしても北の地方に住む人の話し方って、どこの国でも似ているのかなあ。
話し方だけじゃなくて、人柄も似てそうな気がするけど。
そうそう、マイ・ホストマザー、アンの新しい彼氏(これについてはネタが山ほどあるので
また後日…)がスコティッシュなんだけど、そういえば彼の喋り方も東北弁っぽい。
口数が少ないので気づかなかったけど(というか聞き取るのがかなり難しくて、
ほとんど毎回言い直してもらっている)、うん、あれは確実に東北弁だな。

余談だが昨晩、またダーティントンに映画を観に行った。観たのは「DiG!」
90年代に結成されたThe Dandy Warhols、
そしてThe Brian Jonestown Massacreっていうアメリカのバンド、知ってますか? 
この映画は7年間(だったかな?)もの間、この2つのバンドの活動を追った
ロックドキュメンタリーで、2004年のサンダンス映画祭で審査委員賞を
受賞したらしいんだけど、私はどちらのバンドもまったく知らなくて、
でもThe Dandy Warholsのほうは日本に来たこともあるらしく(映画の中でも
日本=たぶん渋谷=の様子が映っていた)、CMソングになった曲もあったみたいで、
へぇ~という感じだった。
映画自体は、英語があまり聞き取れなかったこともあり、なんとも言えないんだけど、
でもうーん、よくあるバンドにまつわるいろいろ(レコード会社との摩擦とか、
バンド内のゴタゴタとか、バンド間のいろいろとか)は、少し見飽きたなあという印象。
だけど同時にやっぱりバンドっていいなあとも思い、それからいろんなこと思い出したり、
くだらないこと考えたりしはじめ、結局、秋の夜長をウダウダ過ごすにとどまる私なのであった。
とほほ。

●today's music:THE DANDY WARHOLS/BOHEMIAN LIKE YOU
ヴォーダフォンのCMで使われてたそうです。
そう言われると聴いたことあるような…。
いやーほんと私、このバンドのこと全然知らなかったわあ。

by satoritti | 2005-10-05 23:51 | film

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