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ところで昨日のご夫妻なのだが、実はちょっとした縁がありまして。
妹は子供を通じて奥さんと知り合ったわけで、まあ、言ってみればママ友なわけですが、
私はそれ以前に旦那様のほうを一方的に知っていた。というのも、たまたま新聞の
連載コラムで名前を知り、そのコラムがおもしろかったのでどんな人かな?と
ネット検索したところ、ホームページに辿り着き、プロフィールなどを知ったのだった。
実はその旦那様は八谷和彦さんという、あのポストペットを開発したというお方。
私の八谷さんに対する印象は、一言でいうとキテレツ君。いろいろとおもしろいものを
作っているんだけど、特に興味を引かれたのは「他人の視点でしかものが
見えなくなってしまい、相手の立場に強制的に立たされてしまう」という視聴覚交換マシン。
そもそも自分が自分である認識って外的な作用によって生じる部分がすごく大きいし(だから
普段いろんなことに対してリアリティが感じられないと思ったりするんじゃないかしら)、
感覚では目と耳(赤ちゃんは口)にすごく頼っている部分があると思うから、
そこんとこが一回壊されたときにどういう感覚が生まれるのかっていうのは、
非常に興味深いところだ。でもこれはあれだね、好きな人とやるのが一番楽しいねきっと。
というか好きな人としかやりたくないね。しかも装着したままキスやセックスも
可能なんだそうだ。ある意味、失楽園よりすごいと思うのだが。たとえがそーとー古いけど。

私が八谷さんいいなあと思ったことはほかにもある。それは自分の作品の
プライスリスト(主にレンタル料金)をリアルに載せているところだ。
ああいう、ドラえもんのひみつ道具のような大掛かりな作品って、
一見、なんだか夢みたいで嘘みたいじゃないですか。それこそリアリティがないというか、
こんなこといいな、できたらいいな(でもできないでしょどーせ)みたいな。
だけど金額が書いてあることによって、ほんとなんだなーって思えてくる。
それは宇宙旅行に値段がついた(商品化された)ときにも感じたことだ。
今はまだ到底庶民が払える金額じゃないけど、確かにそれは現実のものに
なってるんだという、なにかわくわくする感じ。

八谷さんの作品は、今、愛知万博に出品しているらしいので、
もし足を運ばれる方がいたらチェックしてみてください。
あ、何出してるのか聞いてないや。あしからず。

そういえば私は、こうやって気になった人とか、ファンになった人などに、偶然のきっかけで
お会いできる(見かける)ということが割と多い。最近だと宮藤官九郎(ライブハウスで見かけて
握手してもらった。その数ヵ月後に吉祥寺のカフェでまた見かけた)、
また数年前、キムラーメン・タクヤンバルクイナにアホみたいにうつつを抜かしていたときも
至近距離対面(もちろん一方的にだが)の機会があったし、もっと前にさかのぼると、
今はなきアイルランドのバンド、サルタンズ・オブ・ピンFCのヴォーカル、ナイルに
旅先でバッタリ会って楽屋に招いてもらえたり(もちろん知り合いでもなんでもなかった)、
しかもその数年後、仕事で訪れたロンドンのパプにて、客として普通に飲んでた(しかも前に
見かけたときに着ていた少年ナイフのTシャツを、そのときもまた着ていた)彼を
見かけるという劇的な?再会もあったりして、なんか不思議だなーと思う。
でもなんにせよ、偶然は楽しい。そういえばこないだも楽しい偶然があったんだ。
でもまた長くなっちゃうので、その話は今度ね。

●八谷さんホームページ
http://www.petworks.co.jp/~hachiya/


●today's disc:YO LA TENGO/PRISONERS OF LOVE
 すばらしい3枚組のベスト。ほんとにいいバンドだなあと思う。

by satoritti | 2005-04-20 20:28 | something

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